2023/3/4

www.zan-live.com

観た。

 

・私と花譜を繋いでくれたのはカンザキ氏(彼が楽曲提供をしていたから当時の私は「糸」を聴いた)で、私が見てきた花譜の隣には最初からずっとカンザキ氏がいたので、もはや私の中で二人は不可分なものになっていた。当然、今回の別れを受けて寂しさは大きいし、今後の花譜の姿も想像ができない。他方で、彼の作家性を踏まえると、別れの可能性も頭の片隅に想定されたものではあったし、またそもそも花譜というプロジェクトのドキュメンタリー性に魅力を感じていたため、物質的な豊かさから逃れ、クリエイターとして当事者性を持った、自力の創作を追い求めたいというカンザキ氏の意志が尊重されたことが嬉しくもあった(ただの歌が好きな少女にバーチャルの肉体を与え、様々なクリエイターとの化学反応を起こさせたらどうなるのか?という一種の実験を、花譜の人生を観察対象として見せている面があるからこそ、そこに携わり変化が生じたクリエイターたちの人生にもまた、作為が加えられないことを望んでいた)。ともあれ、いつかまた一緒に、という約束を本人たちがしてくれたのだから、それ以上のことはない。